ゴロゴロ転がり日々行進

気だるい社畜の雑記。

幸せな人へ

 

※こんな鬱記事読むもんじゃない

 

 

 

どうも気が滅入っている。

レポートの具合が今ひとつだからか、予定が詰まり切ってるからか、

人の死を耳にしたからか、ろくでもない人間のエゴを目の当たりにしたからか。

心做しかと言うより確実に胃が痛い。

眠れないくらい痛い。

 

平成の終わりがだんだん近づいてきても変わらず歩みを進める中で、

きっと多くの人間に愛されていた、これから愛されたであろう人の訃報を知る。

憶測や、不安や、悲しみの声が飛び交うファン界隈を横目に、

さして大ファンというわけでもなかった私が、苦しいほどの打撃を受けている。

この悲劇に、何故かほぼ部外者の自分が引きずられている。

今はどうか御霊が平穏無事にあることを願うばかりだ。

 

 

その人は、推しとコラボしている様子や仲良くしている様子を何度か見かけていた人。

過去動画では仲間と共に楽しげに笑っている。

よく知らないなりに好印象を持ってはいた。

先ほど過去動画を数分だけ見返し、つらさで限界になって、見ることをやめた。

どんなに無念であったか。

どんなに空気を求めてもがいたか。

詳しい事態の確実な情報がなかなか入ってこない中では

何もかもを推測や憶測で語ることしか出来ないが、

それでも少ない情報の中で発表された「水難」の文字だけで、

苦しみに息が詰まりそうになった。

 

 

私は子どもの頃海で溺れかけた日のことが、実は未だに少しトラウマだ。

掴まっていた大きな浮き輪から手を滑らせて、

浮き輪を抜けて勢いよく足のつかない水底に沈んだ。

遊泳区域のロープが張られている際だった。

水流に流され、浮き輪を見失い、パニックになった。

塩辛い水を飲みながら上を向いた。

青くボヤボヤとした視界の中で、太陽の光が青白く水面を通して見えた。

逆光になった浮き輪に向かって懸命にもがき、ようやく付属のヒモに手が掛かったのだ。

 

水は恐ろしい。

海は一応好きだが、行く機会があったとしても

深いところにはもう行けない。

ガボガボと酸素を失う感覚がぐっと思い起こされて、

何度か動画を見ただけのクリエイターなのに、

その人にどうしても思いを馳せずにはいられなかった。

どんな経緯かは公式発表がない限り分からない。

そこに居合わせた人々の心情も、

ましてや本人の思うことなど理解出来ようもない。

それでも空気のない水中にいる感覚だけは、分かってしまう。

 

 

 

縁ある人、憧れた人の死に必要以上に揺さぶられる性分のせいで、

平成最後の年はなかなかつらい日も多かった。

総じて大凶の年というわけでもなかったが、

訃報に揺さぶられて不安定になることは例年以上に増えていた。

小学生から愛読していたさくらももこ先生とかがそうだ。

新年を迎えてその悲しみも一旦区切りをつけられるかと思ったら、

こんなニュースが飛び込んでくるとは。

 

 

訃報に際しまずTwitterで検索をした。

追悼、哀悼、また真偽は不明だが後追いなどという物騒な単語をも目にする。

ファンはだいぶ10代後半が多かったようだし、

多感な思考では大きすぎるショックを処理しきれないのかもしれない。

実行者が出ないことを祈るばかりだ。

同事務所の同業者さんたちも哀悼の意を表していたが、

同じ文言が多くて少し怖くなったのも事実。「安らかに」など。

まあこんな時であるから下手なことも言えまい。

妥当であると思う。

 

 

次に某巨大掲示板を見てみる。

予想通りというかなんと言うか、憶測と空想を多分に織り交ぜた

推理? のようなもの、が展開されていた。

普通に冥福を祈るレスもあったことはあったが微々たるものだ。

あと「誰?」は、まあ……仕方ない。

興味ない分野まで人間は頑張って知ろうとしない生き物だから。

 

それにしても(書きたくもないけど)死んでよかっただの、

企画の途中でうっかり殺したんじゃないかだの。

もちろん怒りは覚えるが、不謹慎とか以前に、

「きっと幸せな人達なのだ」と考える。

人を亡くしたことなどないのだろう。

あったとしても、物心つかない頃の遠い記憶なのだろう。

もしくは亡くした人間のことが余程嫌いだったか。

いずれにせよ、愛着ある思い入れを持った人物の死には

直面したことがないと思われる。

(直面したのにそんなことを言えるのであれば驚きだ)

 

皮肉ではなく、純粋に、その境遇が実は羨ましい。

物事の終わりを知らない、想像もつかない子どものようにいられる。

死がどこか遠い地の舞台装置に過ぎない。

怒るより先に、私はそんな彼らを、羨ましいと思う。

二度とそうなれないので。

 

 

 

息苦しく、胃が痛み、まだ何もまとまらない状態で、

こんなんで眠れるかという話である。

グルグルキリキリと神経・血管を絞めてくる痛みは

どうやら明日の朝まで消えてくれそうにない。

頭はもう眠いんだけどなあ。寝たいのになあ。

 

ひとまずこの夜はブログを書いて、自分を落ち着かせるために時間を使おうと思っている。

 

 

 

どうか平穏な夜が、あの人を知る人々全員に訪れているよう願う。

おやすみなさい。